石田彰さんの菊花の約朗読CD感想

昨日届きました、菊花の約(きっかのちぎり)。

 

 

3周くらい聞いていますが、いいです。

石田さんの柔らかで妖艶な声が、

奇怪で美しい物語とよくマッチしています。

 

雨月物語を石田さんが朗読する、不思議な縁を感じます。

やっぱり、考える人がいたんでしょうね。

合うんじゃないか、って。

 

封神演義の申公豹が好きで、

その声が石田彰さんで、

 

銀魂の桂小太郎が好きで、

その声が石田彰さんで。

 

どういうことですかねこれは。

 

石田さん自身は、

お話をいただくまで雨月物語を知らなかったようですが。

 

冒頭の、「青々たる春の柳、家園に種ることなかれ(以下略)」

が省略されていたのは少し残念でした。

 

菊花の約は、いわゆる古典BLというやつでしょうか。

 

時は乱世、戦国時代。

播磨の儒学者・支部左門(はせべさもん)と、

出雲の塩谷掃部介(えんやかもんのすけ)の軍学の師・赤穴宗右衛門(あかなそうえもん)の、

運命的な出会いと、時代に翻弄された悲劇の別れ。

 

忠義を尽くした結果の別れに、

美しいものも感じますが、

生きていればまたいつか会えるかもしれないのに……。

と、思ってしまうのは、現代の感覚からなのでしょうか……。

 

その時代、スマホもなければ電話も出来ない。

文が届くかどうかも不確かな時代。

 

そして、寿命も短いですよね。

人はいずれ死ぬ。

ならば、生あるうちにどこまで心を尽くせるか。

ということなのかもしれません。

 

霊が出てきますが、まったく怖ろしくは感じません。

 

なんというか、左門、かわいいんですよね。

純粋で真摯で、学があるものの、世には出られず。

宗右衛門は、文武両道といった武士の鑑のような存在でしょうかね。

 

出会ったことに意味がある、と思える。

そんなお話です。

 

高田衛・稲田篤信校注の小説版雨月物語の脚注によると、

菊花の約は、中国の白話小説集『古今小説』の中の、

「范巨卿鷄黍死生交(はんきょけいけいしょしせいのまじわり)」

という一編の翻訳小説、なのだそう。

 

舌噛みそう。

 

こちらの小説も解説がわかりやすくて、オススメです。

 



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